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気仙沼線の必要性を訴えるブログ

このブログは廃線の可能性が示唆されている気仙沼線について、鉄路による復旧を心の底から願っているある利用者が、存続を訴えていくブログです。 利用者として見てきた私の視点から、気仙沼線の必要性について記していきます。 少しでも鉄路による復旧の理解に繋がれば、嬉しく思います。 管理者

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第7回:気仙沼線の復旧を訴える<まとめ>



これまで私は気仙沼線の復旧を訴えるために、その必要性を利用者の立場から論じてきました。
それが一人でも多くの人々に伝わり、赤字路線の復旧に疑問を抱く方々への心に少しでも響いてくれれば、これほど嬉しい事はないと思っておる次第です。
日本中の皆様に、少しでも鉄道(気仙沼線)の必要性を理解して頂くこと。もしかしたらそれが、何らかの形で鉄路復旧への手助けとなるのではないか。・・・ただの利用者が気仙沼線のために出来る事は、「気仙沼線及びBRTの利用」と、「JRへの復旧署名と電話やメールで意見を言う」以外、何も出来ないだろうと考えた矢先に思いついたのが、このブログでありました。最近気付いたのですが、定期的に講読して下さっている方もいるようで・・・。本当に有り難く思っております。必要性について説くネタは大方話し終えつつありますが、これからも気仙沼線を中心とした鉄道路線について私が経験した事を基に記していければと思っております。どうぞ今後共、よろしくお願い致します。


という訳で、今日は簡単にこれまでのまとめをしたく思います。

●私が気仙沼線の必要性を訴える理由は、以下の通りです。●

①通学ラッシュがバスとしての許容を超えてる事・・・第一回
②帰省・Uターンラッシュがバスとしての許容を超えてる事・・第二回
⇒この2点はつまり、鉄道として大量輸送という点を担っていた事を示すものである

③速達性が非常に高い事・・・第三・四回
特に快速だと、高速バス及び車よりも速かったのが特筆される。


まずは上記3点が一番、私が強調したかった点であった。



①に関しては最悪、BRTでも対応出来なくは無い・・・事ではあるだろう。っていうか現在、通学時間はバス台数を増便して、それに対応しているのである。本数が鉄道時の2倍以上なのだから、減便しない事を条件とした上で(第五回参照)通学路線として特化させるのであれば、実はBRTを本復旧とする結論もなくはない理論・・・、なのかもしれないと思う人もいるやもしれない。

だが②と③については、BRTでは無理なのだ!
⇒第四・五回を中心に参照



だいたいに於いて、そもそも②(帰省客)関連で気仙沼線を利用していた人は、③(速達性)があったからこそといえるのである

例えば仙台駅から気仙沼に行くのに、以下の方法があるとしたら皆様はどう順位を付けるだろうか?(混雑予想とか料金は抜きで、考えてみて欲しい)


A,仙台⇒気仙沼(快速列車2時間、乗り換えなし)
B,仙台⇒小牛田⇒気仙沼(普通列車3時間、乗り換え1回)
C,仙台⇒気仙沼(高速バス2時間半~3時間、乗り換えなし)
D,仙台⇒気仙沼(自分が車を運転、2時間20~40分)
E,仙台⇒小牛田⇒柳津⇒気仙沼(普通列車とBRTで4時間、乗り換え2回)



・・・どうですか?皆さん大方の方はAを、優先的に選んでいきませんか?それとEを上位に選ぶ人は、ほとんどいないと思うのですがどうでしょうか?

このA(即ち速達性)が選ばれていたからこそ、気仙沼線は多くの利用者で溢れていたと私は考えているのですが、どうでしょうか。

ちなみにBも良い勝負してませんか?バスや車が苦手な人は、Bを二番にする人も多いと思うのですが、どうですか?これが、第四回に於ける理論の成立の証明となる訳です。

ではEは?現在のBRT気仙沼線は?・・・普通、いないのではないでしょうか。





・・・先日、河北新報に「気仙沼線BRTの利用者は一日平均約380人」という記事がありました。震災前に比べ、大幅に減少しています。
でもこれは正直、当たり前でしょう。誰もEなんて使わないんだから!!!!


何も知らない人はこの数値だけ見て、「鉄道復旧必要なし」と言われるかもしれません。

違います、AとB(鉄道)がないので、仕方なくCとD(高速バスと車)を使ってるだけなんです!!故にBRTの利用者数だけで判断するのは間違いであり、鉄道を使いたくても不通なのでやむを得ず高速バスや車で代替している人も多いのです!!


ですのでよく「BRTの利用が低いなら、廃止でいいよ」と語る人がいるのですが、それは全く違う訳です。その答えは先ほどのA~Eの選択肢で、お分かり頂けたと思います。どうですか、それとも今はCとD(高速バスと車)があるから、AとB(鉄道)は要らないと考えるのでしょうか?

BRTに普段乗らない人も、鉄道の復旧は待っています、それをどうか・・・忘れないで欲しい!!





・・・まとめます。





つまり気仙沼線には速達性があり、かつその恩恵を受けた利用者が多かった故に、絶対に必要だと私は言っているのです!!

例えばよくある例として、山田線(盛岡~宮古間)の話がありますね。長距離移動は高速バスが主流で、鉄道は機能してないと。私は山田線のこの区間は一回も利用した事がないので実態は分かりませんが、そういった話はよく聞きます。仙台から山形の移動も仙山線から、高速バスの方へと主流が移りつつありますね。こういった場合は鉄道の存在意義を疑う人が出て来ても、仕方ないのかもしれません。

でも気仙沼線は、絶対に違います!!それはさっきの選択肢の通りです。鉄道が機能してたんです。だから自信を持って、気仙沼線の必要性を、鉄路の復旧を訴える事が私には出来たのです・・・

BRTには速達性もないし、大量輸送も出来ません。おまけに定時性も幻想でした。
⇒第五・六回参照


気仙沼線がBRTで本復旧されたら、私はこれほど不便で残念な事はありません。
もちろん廃止にたる要素が酷い(会社倒産レベルの赤字であるとか)なら納得せざる得ませんが、JR東日本は黒字企業です。確かに気仙沼線は黒字路線にはなり得ませんが、仙台⇔気仙沼間に於ける最速主力交通路線です。三陸道の整備が進もうとも、それは絶対に揺るぎません。(第三回参照)また東京或いは仙台といった都会からの観光・行楽・帰宅、Uターン需要が見込める路線でもあり、高校生の重要な足でもあります。JRのお心遣いにご期待を添えたく思っております。またもし機会が有りましたら、皆様にもどうか切に気仙沼線の復旧へのご理解とご協力を頂ければ幸いです。


気仙沼線で、復興した街々を見ながら、気仙沼市まで帰れる日を夢見て・・・
まずは陸前戸倉までの早期復旧を!!

筆者


次回は「第八回:気仙沼線の記事を読む」をお送りします。新聞記事を講読していきながら、これまでの応用をしていきたいと思います。










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