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気仙沼線の必要性を訴えるブログ

このブログは廃線の可能性が示唆されている気仙沼線について、鉄路による復旧を心の底から願っているある利用者が、存続を訴えていくブログです。 利用者として見てきた私の視点から、気仙沼線の必要性について記していきます。 少しでも鉄路による復旧の理解に繋がれば、嬉しく思います。 管理者

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気仙沼線に関する陳情書


先に被災地の現状を少しだけ。上の写真は半年前の気仙沼市幸町の様子です。
今はもう少し、かさ上げ工事が進みました。
少なくとも現在の陸前高田・気仙沼・南三陸町(志津川)は、イメージとしてこんな感じです。
まだ嵩上げの創生も終わってないのに、復興創生期間とは・・・
この時点で、国を信じた私の愚かさに気付くべきでしたね。


私が以前、国土交通省に提出した陳情書を下記に公開致します。
国は支援に否定的ですが、まだ諦めるわけにはいきません。
一人でも多くの方に震災前の気仙沼線について知って頂き、鉄路が必要な旨を分かって頂ければ感無量な限りだと思っております。




「東日本大震災で被災したJR気仙沼線について」

 いつも被災地へのご支援を賜りまして、有難うございます。復興はまだ半ばではございますが、今後とも応援を頂けますと嬉しい限りであります。これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 この度はJR気仙沼線について、利用者としてどうしても国土交通省の皆様に思いをお伝えしたく考え、メールをさせて頂いた次第であります。長文ではございますが、なるべく簡潔にまとめたく思っておりますので、どうか最後までお読み頂ければ幸いです。

 昨年2月にJRが同線の復旧費用として700億が必要とした上で、内400億の公的支援を表明してから1年が経過しました。鉄路復旧を強く希望している一利用者として、国土交通省に於ける対応を現在でも、首を長くして待っている次第であります。
 400億という支援は大変巨額な費用であり、簡単に捻出出来る費用では無いと言う事は重々承知致しております。しかしながら利用者として、発言の機会をお与え下さい。
「どうか気仙沼線の鉄路復旧に対し、お力を頂けませんでしょうか。」

 気仙沼線には二つの役割がありました。一つ目は「地域の足」。こちらは現在、BRTにより実現されております。大変有難く思っております。
 そしてもう一つが「仙台へのアクセス」でありました。震災前は快速列車が仙台⇔気仙沼間を2時間で結んでおり、普段から多くの人が利用しておりました。年末年始やGW等は4~5両編成の列車が満杯で、首都圏のラッシュを味わうかのようでありました。普通列車でも3時間以内で同区間を結んでいた事から、定時性に劣る高速バスよりもJRを選択する方々が多く居た事を覚えております。
 現在、残念ながらそれは実現されておりません。同区間は高速バスや車では平均2時間30分程掛かり、2時間を切る事は出来ておりません。また仙台市内に於ける渋滞等から、定時制も確保出来ない状態となっています。加えて渋滞の問題から、現在建設中である三陸道が例え気仙沼まで開通したとしても、これを常時実現する事は少々難しい事だと強く感じております。またBRTでは約4時間も掛かる事から、好んで今の気仙沼線を利用する者も居りません。現在の気仙沼線が震災前より輸送人員を半数以下としてるのは、即ち、「仙台へのアクセス」が失われたからだと私は確信しております。その証明として仙台方面への高速バスの利用者数は増加し、繁忙期には残念ながら積み残しが出ている状態となっております。

 本日私がお伝えしたいのは、この部分であります。つまり気仙沼線に求められている役割とは「BRTによる運転本数の増便では無く、鉄路による仙台までの速達性と定時制」であるのです。そして「その利用者数が高速バスの許容を超えていた」事実を、どうかお伝えさせて頂きたいのです。故に「現在の気仙沼線を利用していない人達も、鉄路復旧を待っている」事実も、加味して頂ければ嬉しく思っております。私自身この3年11ヶ月、何度も、「気仙沼線が鉄路復旧していればなぁ。」と感じた次第でありました。

 私は長年、気仙沼線をずっと見てきました。その私の視点から見て、仙台と気仙沼が速達性のある鉄道で繋がっている事は、南三陸地域に於いてとても重要だと思っております。例えば三陸地域の方は普段は車で移動しますが、仙台や仙台から新幹線で東京へ行く際は気仙沼線を利用する傾向が強かったです。何故なら仙台駅前等は駐車場が少なく、混雑もするからです。逆に東京や仙台から三陸地域へ帰省する方や観光に行く方々も、仙台から快速列車1本で行けるという利便の良さが、人の往来を活性化させる原動力になっていたと思います。仙台という都会と南三陸地域を最短で繋げていたのが気仙沼線であり、ここで生まれた人の流れよって三陸地域の振興へと寄与していたのが、私の知っている気仙沼線です。
 
 確かに同地域だけでは700億の経済利潤は生み出せませんし、気仙沼線が黒字路線へと転換するのは難しいと思います。しかしながら気仙沼線の700億は、必ずや将来に於ける地域発展の要となり、政府が目指しております地方創生事業にも良い影響を与えてくれる路線だとも強く確信しています。決して無駄な公共事業として名指しされない路線として、地域と共に歩んでいける鉄道として成り得る路線であるはずです。

 どうか国土交通省の方から、気仙沼線に対する前向きな考え方を頂けませんでしょうか。現在、復旧の議論が進んでいません。国民として利用者として、いつまで待てば良いのでしょうか。JRが赤字路線に300億出すという姿勢に、どうか報いて頂く事は出来ませんでしょうか。大変我侭なお願いとして写るかもしれませんが、どうか切に気仙沼線の事、よろしくお願い申し上げます。復旧方針の決定を、いつまでもお待ちしております。
 
 長文失礼致しました。どうかご検討の程、よろしくお願い申し上げます。

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