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気仙沼線の必要性を訴えるブログ

このブログは廃線の可能性が示唆されている気仙沼線について、鉄路による復旧を心の底から願っているある利用者が、存続を訴えていくブログです。 利用者として見てきた私の視点から、気仙沼線の必要性について記していきます。 少しでも鉄路による復旧の理解に繋がれば、嬉しく思います。 管理者

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第11回:BRTは鉄路復活のキセキ!!~JRがお荷物に投資する訳がない~

突然ですが、皆様に質問です。

JR東日本って、どういうイメージの会社ですか?

・・・ネットの書き込みには結構「地方を考えない」とか「守銭奴」とか、「最近はみどりの窓口やびゅうプラザを閉鎖しまくっていて、合理化しか頭に無い」とか。色々、聞く感じですよね。

でもその一方で、「地域に密着したジョイフルトレインを運行」したり「都会の駅で地方の物産展を開催」したり、スイカを用いた「子供見守りサービス」という新しい試みをしてくれたり・・・。まぁそんな事実もあったりする訳で。だから何だかんだで結構、私は嫌いではないんですよね。


んで、そのJRさんなんですけど・・・、
やっぱり今の気仙沼線に、ここまで投資してくるのが、もの凄く不自然な訳ですよ!!

今回は専用道の整備について、解説していきたいと思う。
整備が進んできた今こそ、多くの方々に久々に活用するブログを用いて、私がずっと考えてきた事を記したい。その答えが、気仙沼線の鉄路復旧へのキセキになると信じる処である。


そもそも気仙沼線がBRTになった訳、それは何だったであろうか?
私は「復旧費用が安くすむから」と伺っていました。確か鉄路に比べて、「復旧費の数値が1ケタ変わる」と記されていた記憶があります。あの頃の私は「これは直せるとこだけ直して、あとは一般道を走行するバス転換にするつもりだな」と本気で思いました。その後に「気仙沼線は90%を専用道にする」という報道が為されましたが、「こんなの計画だけで、一生やらないんでしょ」と素直に思ってたものです。

ところが、前にブログで書きましたが・・・
本当にお金を賭けてるんです、信じられない位に!!

今なら断言できます。JRは間違いなくあと3年圏内で、本当にBRT専用道を90%にするでしょう。

以前、鉄路復旧の議論の際にJRは「移設区間の費用を公費で貰えるなら、鉄路復旧する」と公言した事がありました。ネットとかでは「これは自治体や国に無茶ぶりして廃止に追い込もうとしているだけの、JRの策略だ」と囁かれていたものです。


でも・・・、
今のBRT専用道って、移設提案ルートに含まれていた本吉~陸前階上以外、全部直しているですよ!!

この前、遂に歌津~清水浜~志津川の専用道が完成しました。震災前よりも立派な陸橋が、ざーーーーーっと広がっていました。本吉~陸前小泉の陸橋も、いい感じで復旧工事をしていました。また南気仙沼駅から小牛田方面にある流されてしまった大川の鉄橋も、間もなく復旧工事を開始するようなんです。・・・えっ、これ、いくらお金賭けんの?マジで?


ちなみに先日、久々に陸前高田の方に行きました。その時に陸前矢作~竹駒間にある大船渡線の鉄橋は相変わらず無残な姿のままでした。・・・私は小泉の陸橋は鉄路復旧が決まらない限り、永遠にあのまんまだと思ったんですけどね。

今の気仙沼線、すんごく優遇されてます!!

廃線論者が肝を潰す位に、いや寧ろ鉄路復旧派の私でさえ「こんなにお金を使っていいの?」と狼狽しているのが正直な処なんです。

だって・・・
「JRにとって今の気仙沼線は、ただのお荷物路線なんですから」


 震災前の気仙沼線って何度もこのブログで書きましたが、「仙台⇔気仙沼」の速達性で持っていたような路線でした。よく「気仙沼線なんて1000人未満の輸送人員しか無いんだから、廃止が妥当でしょ」と語る人々がいますが、輸送人員だけで判断するのは残念ですが愚か者のする事です。

よく考えて下さい。JRから見て・・・

①輸送人員は1500人であるが、乗客は近距離移動(片道500円未満範囲)
 の高校生と年輩者ばかり
②輸送人員は500人だけだが、乗客のほとんどが2000円以上の切符を
 購入する長距離利用者の場合

さて、どっちがJRの儲けになると思いますか?

単純計算すると
①は1500人×500円=750000円
②は500人×2000円=1000000円 になる訳なんですよ!!

明らかに後者側だった気仙沼線は、震災前は必ずしもそこまでお荷物路線では無かったんです!!

でも、今はどうでしょう?
仙台まで2~3時間だったのが、3時間30分~4時間。しかも柳津~気仙沼まではバスです。
いつもお話しさせて頂きますが、誰が今の気仙沼線を好んで使うんでしょう?

故に完全に前者になった気仙沼線は、震災前よりも500人以上の利用者数を失って、完全にお荷物路線になってしまいました・・・。この前、やむを得ずに気仙沼から仙台まで利用した時なんて、小金沢~小牛田までBRTも、柳津からの列車も貸切だったんですよ!!私一人の為に、バスも列車も運行してくれた訳です。999だって、メーテルが乗っているのにね。


先にお話ししておきますが、BRT専用道が全て完成してもJRにはなんのメリットもありません。


BRTの専用道開通によって、所要時間は鉄路運行時(普通列車)に近づき、かつ定時性も良くなるのは間違いないでしょう。でも、それが利用者増加に繋がるのかと言われれば、答えはNOです。鉄路であれ、BRTであれ、近距離の主力は車に決まっているのですから!!
「えっ、専用道が出来た?ふ~ん・・・」と他人事の様に思っている地元民が、圧倒的多数であるのは間違いでしょう。

しかもJRから見れば、
自分で自分の赤字をつくっているのが、今のBRT専用道づくりなのです。

BRTの専用道は確かに、鉄路に比べれば維持費は安いと思いますよ。
でも結局、維持費はJRの負担になる訳ですよ!!
側に税金で維持してくれている道路があるのに、わざわざ維持費が掛かる専用道を造っている訳です。

この前、JR九州の日田彦山線がBRTになるって話がありましたね。
さすがに現地を見てない、いや九州にすら行った事が無いので憶測のみで記しますが・・・
あれって「トンネル以外はBRT専用道を造らない」って、私はネット記事より解釈したんです。

いやぁ、すみません。これ多分、気仙沼線と同じ感覚なら、日田彦山線の不通区間、全部BRT専用道になりますよ。JR九州は鉄路で直すとお金も掛かるし、その後の維持費も大変だからBRTを提案したんですよね?・・・えーと、気仙沼線は復旧費度外視で全部専用道にして、しかも維持費もJRが持ってるんですけど。

加えてその気仙沼線なんですが、今では全国でも屈指のワースト輸送人員を記録しちゃってる訳なんですよ。正直、永遠に鉄路にするつもりが無いなら、前谷地~柳津間なんて即廃止を宣言されてもおかしく無いレベルなんですよ。JR北海道の基準だと間違いなく、「維持困難線区」扱いになる路線なんです!!



なのに・・・、あの守銭奴で地方を大事にしないJRが・・・
「何でこんなに気仙沼線に投資しているのか?」


その答えはやはり、
「鉄路復旧を前提としたBRT専用道造りを意識している」としか、私には思えてならないのです。



でもここで、普通に思い浮かぶ疑問が出てくると思います。それは、

「だったら、最初から鉄路で直せばいいじゃん!!」というツッコミです。


これは私も当然思った事だったのですが、今ならその理由が答えられます。以下にその解説を、記していきましょう。

①一つ目はあの頃はJRに対し、まだ公費が下りなかった事
 気仙沼線は現状復旧費300億+移設費用400億=計700億で、鉄路復旧が可能と言われました。その内、JRは移設費用である400億について、公費による復旧を求めました。ところが当時はまだ鉄道軌道整備法が改正されておりませんでしたので、国費は下りませんでした。今のBRTになった最大要因は、ココにあります。
 しかし去年、やっと鉄道軌道整備法が改正され、気仙沼線にも国費が入る様になりました。とりあえず最低限の土台は、やっと出来た訳ですね。

②二つ目に、自治体の町計画がまだハッキリしていなかったという事
 この前、「いつまで東北は被災地ヅラしてるつもりだ!!」というコメントがありました。・・・こういう連中が勝手な想像で物事を決め付けて、世の中を残念な方向に導いているんだろうなと強く思います。

 「南三陸町も気仙沼市も、ようやく復興してきた」

 それが今の現状だと私は思います。本当に8年賭けて、ようやくって感じです。申し訳ないのですがもう少しだけ、被災者でいさせて下さい。今ここで支援が終わったら、あと少しで完成する積み木を全部ひっくり返されてしまう。私はそう強く、思っています。 

 さて気仙沼線の場合の最大ネックは、大谷海岸駅近辺でした。あそこの砂浜をどうするのか、堤防にするのか、元の海水浴場にするのか、海沿いにある気仙沼線と国道45号線はどうするのか・・・。この前、やっと決まりました。海水浴場を元に戻し、元の気仙沼線の線路は埋め立て、国道は50メートルくらい海より離して嵩上げして、道の駅も兼ねていた大谷海岸駅もそれに合わせて移設する工事がようやく始まりました。8年賭けて、ようやくです。

 もし気仙沼市が鉄路復旧にこだわっていたら、どうなっていたでしょう?

 国の公費が下りる事が決まったのが、去年。守銭奴なJRは絶対、移設の主張とそれに伴う費用を支援して貰う事が確約されない限り、放置プレイだったのではないでしょうか。そうなればきっと、気仙沼線のせいで大谷海岸の工事に遅れが出ていたでしょう。
 
 しかし今は公費が使え、大谷海岸の道の駅の場所、国道の移設位置も全部決まりました。元々この区間は、JRも移設を予定していた区間です。鉄路復旧に向けた議論がようやく、スタート出来る土台が出来つつあるのです。

 こんな感じの場所が、気仙沼線には結構ありました。南三陸町の一部に至っては、まだ嵩上げ中の処が見受けられます。ですが皆様の支援のおかげで、本当にようやく色々な事が決まり、町計画も整ってきた次第です。御礼申し上げます。

 もし鉄路の確約にこだわってたら、未だに代走バス状態だったでしょう。BRTは本数だけは無駄に多く、運賃も鉄道と同じでした。ですが宮城交通の路線バスはそれこそ震災前の気仙沼線レベルの本数のくせに、時間とお金は鉄道の2倍も掛かる。8年間、ずっとそれを続けられるのは大問題だったでしょう。

 しかも線路の被災状況も8年間、ずっとそのまんまだったでしょう。例えば来年の今頃、気仙沼線の鉄路復旧が決まったとします。そうしたら陸橋も鉄橋もすでにBRT専用道として直っていますから、ただ線路に戻すだけ。放置状態よりも工事が早く終了するのは、誰でも分かる事です。

だから私は
「始めからは鉄路では無理なので、とりあえずBRTを提案した」というのが、今の気仙沼線なんだと思っています。

 だって永遠にBRTにするなら、無理して全部直さなくていいのですから。・・・大船渡線みたいに鹿折唐桑~陸前矢作間を廃線状態で放置してたって、陸前矢作~竹駒の鉄橋を崩落状態にずっとしていたって、鉄道と違って道路を走れるBRTの運行そのものには何ら支障はないんですからね。鉄路前提じゃないと、中々ここまで思い切った工事は出来ないと思います。


 じゃあ仮に気仙沼線を鉄路に戻した場合、JRには今のBRTよりもメリットがあるのでしょうか?


・・・やっぱり、あるんですよね。

一番考えなきゃいけないのは、残された前谷地~柳津間の鉄路の事。
さっきも軽く触れましたが、あの区間の今の輸送人員って250名前後なんです。当然、利用者も高校生と年輩者の短距離利用で、長距離利用者は皆無です。準地元民として言わせて貰いますけど、もちろん、全然、なっっーーーーんっにも無い処です。観光客なんて呼べる訳ないし、ジョイフルトレインだって運転出来ないような場所です。っていうかそもそも、柳津~本吉間の延伸開業が認められてなかったら、もうとっくに廃線になっていたと思います。そんな今後も需要が見込めないお荷物区間を、JRは面倒を見てあげないといけない訳です。

 ここが気仙沼線が、大船渡線と異なっている点なんだと思います。 

 JRの輸送人員を見ると気仙沼線の場合、前谷地~柳津間が震災前と震災後で約500人も減少しました。柳津から先は不通なので、気仙沼方面に行く人が他の交通機関に切り替えた為です。

 ですが大船渡線の一ノ関~気仙沼間は、震災前と震災後で大きくは変わってません。震災前は盛まで鉄路で行けたのに、今は行けないのにです。このデータだと、震災前から一ノ関~盛間の通し利用は多くなかったという判断が可能となります。という事は仮に鉄路復旧しても、他の線区の利用向上に繋がるのかという疑問が湧く訳です。つまり逆に言うと、この輸送人員が示すデータから、「気仙沼線が全線で鉄路復旧すれば、他の線区の利用向上に繋がる」事が考察出来るのです!!


 確かに震災より8年も経っておりますので、当時と状況は異なりました。三陸道は後3年圏内で、気仙沼市街地と仙台市中心部を結ぶ事でしょう。ですが、だからと言って「みんな車で仙台行くから、気仙沼線なんて要らないでしょ?」という発想は絶対に間違っていると確信しています。理由は簡単で、それだけ、気仙沼線が使える路線だからです。

 仙台という都会は渋滞しやすく、特に繁華街は駐車場を捜すのも大変です。そんな中で『速く、快適に、遅れなく、しかも安全に』両区間を往来出来るのが気仙沼線なんですから。

この震災前から実証してきた事実がある限り、全世代、即ち全ての人から自然に必要とされる路線になるだろうと私は思っています。

 気仙沼線が鉄路で直れば、仙台⇔気仙沼間、つまり東北本線(仙台~小牛田)、石巻線(小牛田~前谷地)、そして気仙沼線全線(前谷地~気仙沼)の利用者獲得に繋がるでしょう。加えて三陸海岸をモチーフにしたジョイフルトレインも運行しやすく、JRの増収事業にも寄与します。三陸鉄道を見れば一目瞭然ですが、やっぱり観光鉄道ってイメージアップが大きいんですよね。

 もしずっとBRTなら、全区間で短距離利用者相手に500人未満の輸送人員、しかもそれは半永久的に続くでしょう。
まあ柳津~前谷地をBRTにする案もありますけど、「それこそ転換費用の無駄、バス転換で良くね?」ってなりませんか?もちろん廃止なんて言ったら、すごっーーく揉めそうなのは火を見るより明らかですし。

・・・このまま大赤字のまま、一部の人達にしか必要とされない路線でいいんでしょうか?

だからこそ私は、どこかの道知事(前町長)という訳ではないですけど、ここはあえて「攻めの鉄路復旧!」を提案したいのです!!


・・・と思ってたんですけど、実はJRの方が私よりその理論を理解してたんですね。考えてみれば私が生まれるより前から、ずっーと気仙沼線を運行してきたんですから。BRTの工事風景がそのものが、その証左になっていました。
 

 『一部の人しか必要としてない大赤字より、全ての人々が選んでくれる小赤字へ』
 

 JRのメリットはコレなんだと思っています。・・・なんか凄く、JR東日本らしい感じがしっちゃって。国鉄と民間が入り混じったそんな思惑を、自分で解説していて勝手に感じた次第でした。


●今回は長くなりましたので、最後にまとめをしたいと思います。●

今のJRは、お荷物路線である気仙沼線に莫大な費用を賭けて、BRT専用道を造っている

②専用道を造りまくっている理由は、将来の気仙沼線の鉄路復旧を前提としている事が考えられる

③仮に鉄路復旧をした場合、気仙沼線の場合はJRから見ると現状よりもメリットがある

以上3点が、今日のブログでお話ししたかった事です。

8年間、気仙沼線をずっと見てきました。気仙沼線はどうなってしまうのか、随分とヤキモキした気持ちで過させて貰ったものです。でも今では放置プレイを見せないJRに対して、確かな鉄路への希望も託しております。


BRTの軌跡が、鉄路への奇跡になる日を信じて、この後も待ち続けます・・・


長文でしたがここまでご拝読頂きまして、有難うございました。 筆者

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第9回:まずは陸前戸倉までの早期復旧を!!



三陸鉄道、復旧おめでとう!!
しかしそんな喜びの中で、一人イライラしている男が居た。


まだか、まだか、まだか・・・。最近の私は、こればかり気にしていたりする。
それが今日のテーマである、「柳津~陸前戸倉間の先行復旧についてなのだ。
実は私はこれだけは唯一、直接、JRに強く要望していたりするのであった。
本日はこれついて、このサイトをご覧頂いている皆様にも主張させて頂ければと思っている。


始めに要望する理由を三点に絞り、解説したく思う。

まず一点目であるが、
「被災程度が小さく、早期復旧の実現性がある」というのが挙げられるだろう。
一度行けば分かるが、この区間の9割は線路が無事なのである。確かに戸倉駅は津波で消滅したのだが、そこから柳津方面へ500メートル程行くと既に線路が無事な状態なのだ。つまり駅を500メートル柳津方面に移設すれば、すぐ復旧出来るのである!!なお私は駅の移設については、地理的に見ても比較的容易だと考えている。戸倉駅の移設の費用負担問題さえ解決すれば、JRだけでもすぐに復旧出来ると確信している次第である。


次に二点目として、
速達性が向上し、かつ移動も快適になる」のが挙げられてくると言えるだろう。
これは一度行かなくとも、地図を見ればすぐにお分かり頂けると思う。バスで柳津から戸倉まで行こうとすると、まず、柳津~横山まではぐる~っと迂回しているんですよね。簡単に言うと柳津駅を出たバスは、一度陸橋で線路を越えてから国道を走るんです。
しかも横山~戸倉間は峠になっているためスピードが出せず、かつカーブも多いので乗り心地も良くないんです。電車の時代は80キロで、真っ直ぐトンネルをくぐって行ったんですけどね・・・。5分は変わりますね、間違いなく!!


そして最後に、
「柳津駅が乗換駅として機能している」
という事を強調したく思っております。つまり「柳津まで乗車して来た人の8割が、バスへの乗換をするんです!!」例えば柳津から先の利用者が皆無ならば、戸倉までの先行復旧を要望するのは厳しいと私も思っています。でもそうじゃない!!これは即ち、戸倉までの先行復旧の意義を持たせている事実だと私は強く思っています。


まとめますと・・・
①実現性が高い
②速達性と移動快適度が上がる
③利用者もいる


だから私は「陸前戸倉までの先行復旧を強く要望」しているんです!!



私がこの希望を抱いたのは、去年5月に南三陸町が示した施政方針を見た時でした。
「気仙沼線の鉄路による早期復旧の実現に向けた取り組みの一つとして陸前戸倉駅移設整備基本計画調査設計事業を推進してまいります。」という言葉が記載されていたのです!!これを見た時、私は「この区間に関しては2年圏内で復旧するのではないか!?」と随分期待しました。仙石線と石巻線の全線復旧が来年に迫る中、今でも気仙沼線のこの区間だけでも早期に復旧して欲しいと強く願っています。・・・本当はここに記す前に、そういった旨の発表を聞きたかったのですがね。



ちなみに気になる方のために補足しますと、もちろん鉄道に戻れば現在のBRTよりは本数は減ると思います。しかし柳津~戸倉間のBRT利用者は、ほとんど柳津からの鉄道利用者で占められているのです。故にこの区間に限っては「直ちに鉄道復旧しても、そこまで支障はない」と断言させて頂きます。・・・『柳津~陸前戸倉間』約11キロ前後が復旧するのは、東京でいう『品川~上野間』が復旧するような距離感です。私は電車でGO!でしか知りませんが、ここが不通だと東京の皆さんは困りませんか・・・?

それと「戸倉は折り返し設備が無いから無理」という意見も聞くのですが・・・、石巻線の浦宿駅も震災前は同じだったと思うんです。浦宿に出来て戸倉は無理だなんて、そんな話はないはずです。渡波以東の利用客がほとんど女川へ行くように、柳津以北の利用客も存在している事を忘れないで下さいね・・・。


JRの山口保幸復興企画部担当部長が仰いました「赤字路線だが守りたい」と言う有り難いお言葉を信じて、地元民として早期に鉄路復旧が成される日を、気長に待ちたく思っております。






次回は「第十回:移設ルートを考察する」を、お送りする予定です。
よろしくお願い致します。

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