
これからはこれで観光客を呼ぶのか・・・・、無理だろう。
もちろん、結果は予想していた。当然だ、国が意味不明な事しか言わないのだから。でも現実に見ると、頭が痛くなる思いである。これからどうしたものか・・・。
今回は会議の後のコメントから、これからの復旧の在り方を模索してみようと思う。
それぞれの目線から、本当に解決策はないのかを探る事とする。
<まずは会議の要約から>
JRの立場
⇒鉄路で直すなら、移設費用が無いと出来ません。
移設費用は400億です、これは公的支援が必要なんですよ。
今回は前回の国の残念な方針を受けて、このような提案をせざる得ませんでした。ご検討下さい。
・・・私はJRの姿勢を否定はしない。元国鉄とは言え民間企業でもあるのだから、この判断は間違っているとは思えないからだ。気仙沼線が赤字だった事だけは、事実だった。だからJRのこの方向性を批判する事だけは、絶対にしないつもりだ。
気仙沼市の立場
⇒当市としては鉄路復旧を求めますが、条件次第では検討します。
しかし今回の内容では検討は出来ません。
最低限、仙台へのアクセス手段の代替が確保されないと無理です。
私は、菅原市長と全く同じ意見である。このブログで何度も述べた通り、それが気仙沼線の必要要因の一つだからだ。快速南三陸の代替は、BRTでは出来ない。これが解決されない限り、BRTはありえない。
・・・だが実はこれは一つだけ代案がある。それをJRが実行するなら、
利用者である私の立場としてはBRTを容認する方向となるだろう。菅原市長も会見から、これをJRから引き出そうとしているのではないかと思えた次第である。だが気仙沼線の全線鉄路復旧を訴えてきた私がここでその代案を記す事は出来ないので、差し控えさせて頂く。ご了承願いたい。
南三陸町の立場
⇒打開策が見出せないならば、JRの提案を検討せざるえない。
佐藤町長の気持ちは、町民の気持ちを表しているのではないか。鉄道が良いのに、それを我慢せざる得ない。正に苦渋の決断に映る。私も同じ想いである。
宮城県の立場
⇒地元自治体の意向を尊重します。
村井知事は前々から、このように述べていました。言い換えれば、中立を保っているように思えます。ポイントは鉄路もBRTも、否定した事が無い点にあります。
国の立場
⇒何かオリンピックで、どんどんお金増えて、それで安保法案がね~
黙れ。もういいよ、目障りだから。
この先には二つの道があります。上の立ち位置から、考察しましょう。
①移設費用400億を何処かから持ってきて、JR主体で鉄道を復旧
②JRの提案を前提に沿線自治体の意向を極力取り入れながら、議論を進めていく
ちなみに少なくとも、現状復旧による第三セクター運営は無いと私は判断しました。佐藤町長が鉄路移設は絶対必要と発言したからです。
一般的には②しか選択は無い様に聞こえます。しかし気仙沼市も南三陸町も、基本は鉄路という意向だけは、私は間違いないと判断しました。それならば、まだ鉄路の模索もなされるはずです。上の考察で一つだけ、ある可能性を私は見出しています。それも記す事は差し控えさせて頂きますが、ゼロでは無い事だけはお伝えさせて頂ければ幸いです。
気仙沼線は、本当に素晴らしい価値を持った路線でした。仙台という都会と三陸地方という観光地を、車よりも早く結んでいた鉄道でした。これからの地方創生時代、気仙沼線なしで乗り切っていけるのでしょうか。
このブログを書いている以上、私が気仙沼線の全線復旧を諦める事はできません。今後も動向を注視しながら、未来の気仙沼線の在り方について考えていきたく思っております。
筆者
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