
キハ48系、お世話になりました。沢山の思い出を有難うございました。
初めにブログを放置してます事、まずお詫び申し上げます。
いやはや、まさかこうなるとは・・・、ちょっと考えの及ばない処でありました。
昨日(4月23日)、
JRが柳津~前谷地間のBRTの運転延伸を行う旨を発表しました。
今回はこれをどう捉えるか・・・、利用者として私の見解を示します。
参考程度にご覧頂ければ、幸いかと存じます。
まずは素直に利用者として言わせて頂くとするならば、
確かに延伸は嬉しい限りでありました。ポイントはやはり、柳津~前谷地間の運転本数が増える事です。気仙沼線を長距離利用する私にとって、これは助かりました。
前谷地の列車接続も、ある程度は加味されたダイヤになってますので、利用者としてJRに御礼を申し上げたく思っています。
しかしここで考えねばならないのが、
JRの思惑です。誰もが
「これは前谷地~柳津間も含めた、気仙沼線の全線BRT化の布石ではないか」と疑うのではないでしょうか?先に私の見解の結論を述べましょう。9割以上の確立で
いや、それはないと考えています。仮にその話が出るとしたら、国が気仙沼線の復旧に対して公的支援を断念した時に、そこで初めて行われる事案になるだろうと思います。
しかしながら、今はそのような空気は無いと私は判断します。何故なら現状では
マイナスの流れ(BRTで良い)を垣間見る事が出来ていないからです。
私は気仙沼線の復旧に関係する動きを常に注視してきました。気仙沼市や宮城県議会での動き、そして国会での気仙沼線に関する太田国交相の答弁等。これらの流れを見ている限り、気仙沼線の鉄路復旧を反故する動きは無いように感じます。寧ろ
太田国交相が「掛かり増しの費用負担につきましては、関係者間で議論を進める必要がある」とお話になっている事から、少なくとも黒字であるJRに対して
「公的支援は検討出来る」と公言されているのです。実際、山田線は三陸鉄道としての復旧とはいえ、70億の公的支援を受ける運びになっていますから、気仙沼線もその対象としては成り得ると私は考えています。
故に後になって「いやBRTがあるので、線路は要りません」と後ろ向きな発言が出れば、それは国の対応として最悪過ぎる事です。最低でも、
気仙沼線は公的支援を受けられる立ち位置にあると確信している次第です。
沿線自治体は鉄路復旧を希望、民意も河北新報の記事から鑑みて鉄路復旧を希望、それに関連して県議会や国会でも鉄路復旧に対する質問が出ており、国が「支援検討の意志を示し、その在り方について議論したい」と述べました。実際、山田線は支援する形となっています。
はい、ここにきて、
「ではBRTで本復旧にしましょう」なんて馬鹿な話は、まず無いはずでしょう!!だって今は公的支援の在り方について検討している段階なのですから。鉄路復旧に向けてどうするかで物事が進んでいるならば、自治体と民意がBRT継続に傾かない限り、
そのスタンスは変わらないと私は考えています。議論がようやく動き出している、にも関わらず
ここでBRT本復旧への布石を示すだなんて、正直有り得ません!!そもそもJRは「400億の公的支援があれば復旧します」と自ら約束しました。ですので今
取り組むべき課題とは復旧費用の解決なんです。
国がいくら支援して、自治体はいくら負担して、只見線のように復旧募金活動をして・・・、こういう議論や交渉をしていく時期なんです。これさえ解決すれば、JRは復旧すると言っているんです。
だから
JRは、公的支援を頂いたら鉄路復旧しないといけません。
自分で言っておいて「やっぱり気仙沼線は赤字だから復旧しません」なんて、そんな可笑しな理論が今更通るはずがありません。JRがBRTにいくら投資したとしてもです。
この事実があるからこそ、私はJRを信じて待っているのです。
これが今日、私が皆様にお伝えしたかった事です。
ですので私は、これを気仙沼線全線BRT化の布石とは思っていません。その話は公的支援の可能性が0になるまでは有り得ないと考えます。・・・因みに余談ながら、私はこれが気仙沼線と只見線の違いかなと思っています。
では今回の件はどう捉えるべきかと申しますと、
私は単純に善意で捉えていいかと思います。仙石線の矢本~陸前小野間や常磐線の亘理~浜吉田間で、代走バスと電車が並走しているのと同じ感覚です。本当に助かります。有難く利用させて頂く次第です。
真面目な話、鉄路廃止への心配はまだ無用だと思います。・・・まあ、さすがに柳津ー陸前戸倉間の線路をBRTにされたら、絶対に疑いますがね。
BRTは所詮、仮なんですよね。小牛田~気仙沼は列車より30分以上、快速列車では1時間も遅いとくれば、全くお話になりません。前谷地から気仙沼まで列車とBRT(バス)、どっちで行きますかと言われたら、誰でも答えは明白です。運転本数だって、いつか見直されて鉄道時代と同数になるでしょう。運行状況が駅(バス停)で分かったって、スイカが使えたって、そんなのは所詮オプションに過ぎません。
「大切なのは目的地に早く快適に、時間通りに着く事。」仙台方面への長距離輸送を主体としていた気仙沼線のニーズに合わせた復旧を、強く望んでいます。一応記しますが、このHPは気仙沼線鉄路復旧の必要性を記したブログです。気仙沼線がBRTでは駄目な理由を記してますので、気になった方は「はじめに」の項目からご覧下さいね。
・・・近々、私が記した新しい記事を公表したく思っています。
次回もよろしくお願い致します。