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気仙沼線の必要性を訴えるブログ

このブログは廃線の可能性が示唆されている気仙沼線について、鉄路による復旧を心の底から願っているある利用者が、存続を訴えていくブログです。 利用者として見てきた私の視点から、気仙沼線の必要性について記していきます。 少しでも鉄路による復旧の理解に繋がれば、嬉しく思います。 管理者

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第3回:速達性について考える(快速編)

以前、インターネットの某掲示板に「三陸新幹線建設!」という書き込みがあった。当時はそれを笑い飛ばしたものだったが・・・、今にして思えば、気仙沼線は正に「三陸新幹線」だったような気がしてならない。

その位に
 『気仙沼線は本当に、速い路線だったのである!!』
 私が気仙沼線の鉄路復旧を強く訴える理由は、一番にこれにあると言っても過言ではない。その位、速かったのだから。今回はその概要について、詳細に解説していきたいと思う。

 まずは前回挙げた「快速南三陸」を例に、見ていこうと思う。

 もし南三陸が無い現状(2013年6月現在)で仙台から気仙沼方面に行くとするならば、普通の人はたいてい宮城交通で運転している大船渡行きか気仙沼行きの高速バスを使って行くと思う。このバスは震災前から運転されていたが、結構利用者が多かった。っていうか実は運賃だけで考えるなら、気仙沼線(南三陸)よりも少し安くすんだ乗り物だったりした。もちろん筆者も、何回か利用させて頂いた。
 その高速バスだが、現在は大船渡行きが日に4本、金成経由の気仙沼行きが日に3本、志津川経由の気仙沼行きが日に3本(今度4本になるらしい)出ている。南三陸は2本だったのに、バスでは気仙沼への直通アクセスが10本も存在しているのである。成る程、これは便利そうである。という訳で気仙沼線の南三陸の需要は賄えます、すなわち気仙沼線はBRTで良いな!!、・・・もしかしたらこんな事を論ずる者がいるのかもしれない。
 ではバスでは、気仙沼までどの位時間が掛かるのだろうか。一番早いので金成経由が2時間27分、大船渡行きは2時間41分、志津川経由が2時間44分となっている。まあ車で行ってもその位なので、大体妥当なのではないかと筆者も思うところである。

 じゃあ・・・南三陸はどうであったか。答えは最速で「2時間」である。

 『南三陸は仙台⇔気仙沼間を2時間で結んでいたのである!!』バスより27分も早く、気仙沼まで行く事を可能とした乗り物だったのである。昨今、新幹線が出来れば従来より40分も早く着くとか言われてたが、気仙沼線だって鉄路復旧すれば30分も時間短縮が可能となるのだ!!ちなみに車でもよほど飛ばさない限り、2時間では行けない。何度も気仙沼⇔仙台を車で走った私が、断言したく思う。
 そして高速バスは、所詮はバスに過ぎないのである。列車と違い、すぐ遅れるのである!!まあ平日の昼間とかなら、遅延の可能性は相当低いとは思う。だが朝や夕方に仙台駅に着く又は発車する便は、まず仙台駅周辺の混雑で10分は遅れるのはほぼ間違いない。また土・日とかに志津川経由の気仙沼行きなんかに乗ったら、絶対松島周辺で渋滞に巻き込まれてて悲惨な目にあうのが目に見えているようなものである。悪いが筆者は、定時制は相当低いものだと強く思っている。

 だが南三陸は遅れない!!私の経験でも、遅れる事は本当になかったと思う。もちろん風による30分位の遅延とかはあったと思うが、その時はバスも風による高速規制で遅れるので条件は同じである。
 そしてここで第一回で見た利用者数について、思い出して欲しい。
 気仙沼線が一番利用されていたのは、いつだったろうか。帰省、Uターン、行楽シーズンではなかっただろうか。高速道路がもっとも混雑する時が、気仙沼線や南三陸がもっとも必要とされている時ではなかったか!!
まさしく
多くの利用者が、不便を強いられている事が一目瞭然である。


 さてここで、皆さんにお聞きしたい。もし仙台から気仙沼まで往復するとしたら、あなたはどっちで行きますか?

 ①2時間でほぼ確実に行ける快速列車
  (往復切符なら、バスと同じ1800円です)
 ②2時間30分かかる、遅延するかもしれない高速バス
 
 ・・・南三陸がいかに三陸新幹線であったかが、お分かり頂けたと思う。
 そしてもし明日から②しか選択肢はありませんと言われたら、皆さんはどう思うであろうか?

   気仙沼線の必要性が少しでも理解されたなら、本当に嬉しい限りである。

 
 ところで「三陸自動車道が整備されているから気仙沼線の復旧に疑問を感じる」という人がよくいるのだが、・・・残念だがそれは大きな間違いと私は強く確信している。
 もう一度バスの最速を見て欲しい。最速は金成経由の2時間27分である。これは三陸道は一切通らないバスである。三陸道を通るのは志津川経由のみで、一番時間が掛かっている。金成経由は恐らく、もうこれ以上時間は短縮しないだろう。大船渡行きは金成経由を遠回りにした感じなので、同じく短縮は無い。では志津川経由だが、これは確かにうまくいけば、15分程度なら短縮可能だとは思う。(それでも金成経由より遅いが)だがこのバスはもっとも混みやすい仙台市内を長く走る上に、土日は最悪に渋滞する松島も通過する、一番定時制のないバスなのだ!!そんな遅れることを前提にしたバスしか通らない三陸道が整備されても、ハッキリ言って気仙沼線の速達性には及ばない。もちろん車で行くにしても、三陸道に出るための45号線や利府街道は渋滞が絶えないのが現実である。(ちなみに筆者も車で急ぐ時は、絶対金成経由で行く。その位三陸経由は時間が読めないのだ!!)
故に代替道路として三陸道があるから気仙沼線は廃止で良いなんて考えは、本気で辞めて欲しいと強く思っている。
 




次回は速達性について考える(普通編)をお送りします。
 

  
 

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