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気仙沼線の必要性を訴えるブログ

このブログは廃線の可能性が示唆されている気仙沼線について、鉄路による復旧を心の底から願っているある利用者が、存続を訴えていくブログです。 利用者として見てきた私の視点から、気仙沼線の必要性について記していきます。 少しでも鉄路による復旧の理解に繋がれば、嬉しく思います。 管理者

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勉強になりました

こんにちは、突然のコメント失礼します。
私は今月上旬に三陸を北海道・東日本パスと三陸鉄道一日乗車券で旅した者です。

物珍しさから是非乗ってみたいとワクワクしながらBLTに乗りました(一関→気仙沼→大船渡→大船渡→気仙沼→歌津→柳津⇨仙台)。
その時かんじたのは、
・元の線路に沿って作られた真っ直ぐの専用道にBLTはカッコ良いなと感動し、
・一般道を走りながら、バスに乗ってるような気持ちになり(自分の中ではBLT=電車に近い乗り物という扱いでバスではなかったのです)電車では見れない市街地の様子を観ることができて楽しいな
・(知りませんでしたが、運行本数が多いので)急ぎ足だが十分に観光できたので待ち時間もちょど良いと満足でした

BLTが仮復旧のものであると知って驚いたくらいで(大船渡で建設中の駅舎を見ていたので尚更)、何か問題でもあるのかと調べる中で御サイトに出会いました。

指摘されている、運行本数が多くて珍しいと注目されている間は大丈夫だが…本当にその通りだろうと思いました。1度しか乗っていない観光客の自分には不便さが分かりませんでしたが毎日利用している地域の方の目からは見えてくるものがあるのですね。これからも地元民の目から見た鋭い指摘を楽しみにしています、頑張ってください!

関西からの訪問者様、コメント有難うございました

 この度はコメント頂きまして、有難う御座います。また被災地を訪れて頂きました事、御礼申し上げます。
 BRTは確かにその珍しさから、観光客を呼び込む代物には成り得ているかもしれない。それは事実として、認めるべき所だとは私も思っております。ですがそれはあくまで、一過性に過ぎないものだと感じるのもまた事実でした。即ち「面白いから何度でも、BRTに乗りに行きましょう!!」と観光客に思って貰えるのか、ここが危惧される点だと思っております。
 公共交通機関とは、目的地へ行くための手段です。公共交通機関(この場合だとBRTの事になりますが)を観光そのものにする発想もありますが、そのために速達性(列車)を失うのは割に合わない。これが私の導いた結論でした。何故なら目的地へ向かう人にとっては、列車だろうがBRTだろうが速く快適に向かう事が出来れば、後はどうでもいい事だからです。
 今のBRTは、震災前気仙沼線が担っていた長距離輸送という役割を全く果たせていません。仙台~気仙沼は今と昔で、2時間も所要時間が違います。昔よりも本数が増えても、柳津・前谷地の鉄道本数が昔と同数なら意味はありません。南三陸町や気仙沼に行くのに、昔よりも不便になった。これだけの事実で、同地区へ行きたがる観光客は減ってしまいます。BRTの珍しさから来る観光客よりも、このマイナスの方が悪影響を与えている。それが準地元民として気仙沼線を見てきた、私の結論です。

 先日、気仙沼市はJRと「仙台~気仙沼の直通快速列車の運転」等を合意致しました。もしよろしければこれが運転された時、その列車で気仙沼へ行って頂いてから、BRTで仙台まで帰ってくるルートを旅行して頂けると良いと思います。どれだけBRTが時間が掛かり、不便であるかが実体験できるかと思いますので・・・・

 長くなりました、またお越し下さい。お待ちしています。
 有難うございました。 

  • saiwaityouandkawabata
  • 2016/03/31(Thu.)

第5回:BRTで本復旧はダメ!!(本数編)



これまで、私はBRTに反対する理由をこのブログで挙げてきた。
しかしBRTの利便性については、触れてこなかったと思う。


今章からは、少しそれについて語っていこう。その内、今回は最大のメリットである本数について詳述していきたい。

私が初めてBRTで仮復旧した時、一番驚いたのが運行本数の多さであった。最初は何かの間違いじゃないかと、強く思った程だ。特に本吉限定で見れば震災前は一日に12本だったのに、今は31本である。2時間待ち当たり前が、30分待ちに短縮である。これは確かに凄い!!

幸運にもこれに関して、話を聞く事が出来たので掲載しようと思う。

先日の7月14日(日)、私はまた気仙沼に行く用が出来たので気仙沼線のBRTに乗っていた。
結構観光客が来ていて、バスでは立ち席の人もチラホラと見かける状態であった。
そんな時、私は前に立っていた気仙沼高校の生徒とさり気なく会話を交わす事になる。
話をしていく内に気仙沼線の話になったので、私は今の気仙沼線の在り方について聞いてみる事にした。
なお大事な部分に下線を引いておく。

私  「BRTが出来て、やっぱり便利になりましたか?」
高校生「便利になりましたね。」
私  「でもやっぱり電車に比べると不便でもあるでしょ?」
高校生「いや、自分、今一年なんで、電車は乗ったことないんですよー。
私  「あっ、そうなんですか・・・。」
高校生「でも不便だと思った事は、そんなにないですね。強いて言うなら自分志津川なん
    で、全部のバスが志津川まで行ってくれるといいんですけどね。」
私  「確かにバスの半分は本吉で終りですからね。」
高校生「そうなんっすよ。」
私  「もし今電車に戻されたら、本数は間違いなく減りますよね・・・。
高校生「それはしんどいっすね。

私はこの会話で確信した事がある。地元ではBRTは好評という記事をチラホラ見かけるのだが、その好評理由をハッキリと納得するに至れた。

BRTの運行本数の多さが、それを支えているのである!!

これまで述べてきたが、気仙沼線利用者の半数は高校生である。確かに従来より20~30分遅くなるが、その代わり2時間から30分に一本へと運行本数を増やしますと言われたら、正直悪い話ではない。なるほど、もし地元が所要時間よりも運行本数を重視するなら・・・、BRTが本復旧でも仕方ない



でも待って!!!!本当にそれでいいんだろうか?もう一度考えてみよう!!!!


まず今までの運行本数が日に10本程度だったのに、突然30本になるなんて・・・、おかしいとは思わないだろうか?


確かにバスの方が列車よりもコストが安く、また増便もしやすいのは間違いないだろう。運転ダイヤの編成が複雑な列車と違い、バスの方が容易である事も確かな事である。しかし気仙沼線よりも需要があった石巻線(最大本数区間約20本前後)や陸羽東線(最大本数区間約25本前後)、そして気仙沼線よりは少ないもののほぼ同数需要である大船渡線(最大本数区間約10本前後)を差し置いて、この本数で運転されているのである。・・・どう思われるだろうか?これまで需要のない赤字路線だから気仙沼線は本数が少なかったのに、いくら運行コストが安くなったからと言って日に20本も本数が増えるのは自然なんだろうか?


私の意見を言わせて頂こう。

BRTの運行本数は将来的に絶対減らされるだろう、間違いなく!!


少なくとも今は大丈夫であろう。もし今、本数を減らしたらBRTの評価理由は無くなるのだから。それにこんな事をすれば、全国的にも叩かれるであろう。

でも恐ろしいのはBRTを本復旧と認めて、気仙沼線の鉄路復旧の可能性が費えた時である。
その後もしばらくは大丈夫だろうが、震災が風化してくれば必ず、世間的には叩かれなくなってくる。そうすればJRだって採算性の低い路線の見直しとして、BRTの本数を減らすはずである。最後には震災前の気仙沼線と同数本数になるのが目に見えている。いや、最悪、震災前よりも少なくなる可能性もあるだろう。だって運転本数が減らしやすいのだから・・・当然、現行BRTの始発・最終のバスなんかはすぐに廃止の対象だろう。


BRTは所詮、バスなのである。そしてバスは簡単に減便出来るのである!!


ちょっと前に東京の親戚の家に来たら、私がよく利用する阿佐ヶ谷駅発長久保行きのバス本数が減らされていたので驚いた。前は20分位に1本だったのに、知らない間に30分に1本になっていたのだ。仙台でも市営バスの本数が突然減るとかはザラだ。今でもショッキングに覚えているのが、当時地味に利用していた仙台駅を日に4本発着していた錦ヶ丘行きが、突然平日一日2本のみの運行になった事である。

バスはこの位、簡単に減便出来るのである!!!!
逆に言えば、列車は簡単には減らないのである。先に挙げた陸羽東線も石巻線も大船渡線も、多少の増減はあるとは思うものの、10年近くほぼ同じダイヤじゃないだろうか?鉄道は高額な維持費や複雑なダイヤ編成のおかげで、簡単には減便できないのである。


さてここで結論を述べよう。簡単に言うならば

BRTの見せかけのメリットに騙されないで欲しい!!
と言う事である。運行本数は絶対減らされるだろう、間違いなく。

もしここで「運行本数が多ければ、みんな利用するんじゃない?」と言う人がいたら、残念ながらそれは違うと言わざる得ないだろう。みんな車を持ってるのに、わざわざバスを利用する人は居ないのである。いくら震災復興が進んでも、需要は昔と変わらないと私は思う。

だからと言って「鉄道復旧必要なし」と主張するのは困るのである。その理由は第一~四回で述べたつもりである。参照願いたい。




最後にもう一つだけ記そう。準地元民として。
それはさっきの高校生との会話の黒字について・・・

つまり彼は地元民なのに、今まで気仙沼線を利用して居なかったと言うことだ。
恐らく3年高校生活を送れば、後は車社会に生きるのだろう。
多分、今気仙沼線を使ってる高校生の半数は、後の車族である。

さて気仙沼線の利用者としてもう一つ大事なのが、帰省客や観光客の需要である。
彼らは利便性で乗り物を選ぶ。特に観光客は利便性で、目的地を選ぶ。
もしBRTを本復旧にしたら・・・、観光客は昔より来るだろうか?今は復興期である上に、BRTそのものを珍しがって来る人もいるが・・・。復興した後はどうだろうか。

私はBRTの本数削減は、絶対起こると確信している。しかし高校生はどんなに本数を減らされても、それに乗るしか道はない。そして観光客はどうであろうか?もしBRT一日に10本と鉄道一日に10本の場所があったら、どっちが利便性があると思うだろうか・・・・。



特に地元の方には、よくよく考えて欲しいと切に願う。



後になって鉄道が良かったと言っても・・・遅い。







次回は第六回:BRTで本復旧はダメ!!:(専用道編)をお送りします。
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私は今月上旬に三陸を北海道・東日本パスと三陸鉄道一日乗車券で旅した者です。

物珍しさから是非乗ってみたいとワクワクしながらBLTに乗りました(一関→気仙沼→大船渡→大船渡→気仙沼→歌津→柳津⇨仙台)。
その時かんじたのは、
・元の線路に沿って作られた真っ直ぐの専用道にBLTはカッコ良いなと感動し、
・一般道を走りながら、バスに乗ってるような気持ちになり(自分の中ではBLT=電車に近い乗り物という扱いでバスではなかったのです)電車では見れない市街地の様子を観ることができて楽しいな
・(知りませんでしたが、運行本数が多いので)急ぎ足だが十分に観光できたので待ち時間もちょど良いと満足でした

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関西からの訪問者様、コメント有難うございました

 この度はコメント頂きまして、有難う御座います。また被災地を訪れて頂きました事、御礼申し上げます。
 BRTは確かにその珍しさから、観光客を呼び込む代物には成り得ているかもしれない。それは事実として、認めるべき所だとは私も思っております。ですがそれはあくまで、一過性に過ぎないものだと感じるのもまた事実でした。即ち「面白いから何度でも、BRTに乗りに行きましょう!!」と観光客に思って貰えるのか、ここが危惧される点だと思っております。
 公共交通機関とは、目的地へ行くための手段です。公共交通機関(この場合だとBRTの事になりますが)を観光そのものにする発想もありますが、そのために速達性(列車)を失うのは割に合わない。これが私の導いた結論でした。何故なら目的地へ向かう人にとっては、列車だろうがBRTだろうが速く快適に向かう事が出来れば、後はどうでもいい事だからです。
 今のBRTは、震災前気仙沼線が担っていた長距離輸送という役割を全く果たせていません。仙台~気仙沼は今と昔で、2時間も所要時間が違います。昔よりも本数が増えても、柳津・前谷地の鉄道本数が昔と同数なら意味はありません。南三陸町や気仙沼に行くのに、昔よりも不便になった。これだけの事実で、同地区へ行きたがる観光客は減ってしまいます。BRTの珍しさから来る観光客よりも、このマイナスの方が悪影響を与えている。それが準地元民として気仙沼線を見てきた、私の結論です。

 先日、気仙沼市はJRと「仙台~気仙沼の直通快速列車の運転」等を合意致しました。もしよろしければこれが運転された時、その列車で気仙沼へ行って頂いてから、BRTで仙台まで帰ってくるルートを旅行して頂けると良いと思います。どれだけBRTが時間が掛かり、不便であるかが実体験できるかと思いますので・・・・

 長くなりました、またお越し下さい。お待ちしています。
 有難うございました。 

  • saiwaityouandkawabata
  • 2016/03/31(Thu.)

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