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気仙沼線の必要性を訴えるブログ

このブログは廃線の可能性が示唆されている気仙沼線について、鉄路による復旧を心の底から願っているある利用者が、存続を訴えていくブログです。 利用者として見てきた私の視点から、気仙沼線の必要性について記していきます。 少しでも鉄路による復旧の理解に繋がれば、嬉しく思います。 管理者

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未来⑤:これからの気仙沼線を考える


柳津駅から延びる線路は、何処へ向かうのだろうか・・・。

この1年、私はブログを放置していました。
理由は簡単で、記す事が何も無かったからです。

ですが遂に、気仙沼線の未来を考える時がきた気がします・・・。

もし更新を楽しみにして下さる方がいらっしゃいましたら、先にお詫び申し上げます。


まず初めに、平成29年8月25日、JRと気仙沼市の約束が遂に履行される事になりました。

気仙沼発 仙台往復きっぷ平成29年10月1日より発売される旨を報告させて頂きたく思います。

気仙沼発 仙台往復きっぷについて(JRの発表)
気仙沼発 仙台往復きっぷについて(気仙沼市の発表)
(各々リンク切れはご了承下さい)

このブログで何度も記させて頂きましたが、気仙沼線の主要な役割とは正に、仙台と気仙沼を高速で繋いでいた点にありました。仮に鉄路を断念せざる得ないならば、その代替として上記のきっぷの販売を気仙沼市は求めていたのです。

まずはJR東日本に約束の履行を果たして頂いた旨、御礼申し上げたいと思います。

ただ、きっぷの詳細を見ましたが・・・
これはちょっと・・・、もう少しどうにかならないかなっていうのが正直な処です。

今日はその問題点と、今後の気仙沼線について考察したいと思います。


(1)きっぷの問題点
 
 先に私の感覚では、このきっぷは気仙沼線を用いて仙台⇔気仙沼を行き来していた人の代替商品であるという基本姿勢がありました。その前提だと・・・

①料金が中途半端に高く感じる

 これは否めないです。片道3850円なのですが・・・。

○震災前の気仙沼線の快速  2270円(正規料金)⇒約2時間
○現在も運行中の高速バス  2000円(正規料金)⇒平均2時間30分

○新幹線with大船渡線(上記)  3850円(割引料金)⇒平均2時間

さあ、これをどう見るべきか!!
270円位なら気になりませんが、1850円はどうでしょうかね?


前回(1年前)もブログに書きましたが、無理なんですよ。やっぱりこれは。
だって仙台⇔一ノ関の新幹線料金って、1840円なんですよ!!


下手にこのきっぷを2270円で販売したら、間違いなく合法不正が横行するでしょう。「一ノ関に用あるんだけど、このきっぷを買えばお得なんだよねー。」と言われれば、JRもたまったもんじゃないとは思います。

だからJRの姿勢だけは、理解したいと私は考えています。
ですが、片道3850円では・・・。個人的には、往復6000円が限度なイメージでした。


②そもそも、発売駅と形態がおかしい

私が同線を利用する(してた)際、基本は気仙沼→仙台(片道のみ)とか仙台⇔気仙沼(往復)が一番多い感じでした。このきっぷが出ると分った時、「料金は高いがとりあえず利用して見るか・・・」と思ったのです!!

ですが、そこには注意書きがあって・・・

○気仙沼・陸前高田・盛でしか販売しません
○気仙沼→仙台、仙台→気仙沼のパターンのみしか販売しません


はっ?・・・

えーーと・・・・・・使えねぇ-------------泣 



めちゃくちゃ、がっかりしてしまった。
いや往復でしか売らないのは、確かに想定内ではあったのだが。
まさか全部盛岡支社管轄扱いの切符で、仙台方面の駅からでは何処からも買えないなんて・・・。

残念だけど、これはダメだと思う。

地元の人でこの切符を買うのは、高速バスが苦手な年輩者だけじゃないだろうか。
値段を鑑みる限り、これでは車や高速バスに転向したかつての気仙沼線利用者は、JRへは帰ってこれない。この方々は安さと快適性を天秤にかけて、相対的に判断される人々が多いのではないだろうか?

もちろん帰省客や観光客は別で、多少高くてもおトクなら、新幹線で一ノ関回りのこの切符に流れると私は見ていた。こちらの方々は安さよりも、まずは利便性を優先する傾向が強いと考察されるからだ。なのに、地元の人限定商品って扱いなのぉ・・・。


すまないが、このきっぷでは気仙沼線の代替にはなりえないだろう。
全然ニーズにあって無い切符程、悲しいものはない・・・

きっぷの値段に限界があるなら、やはり気仙沼線鉄路復旧を再考するのが、この問題の解決になると私は思っている。

(2)これからの気仙沼線を考える

 今月(8月)の上旬、私が待っていた出来事が遂に現実になろうとしている報道があった。
 それは自民党の国土交通部会にて、鉄道軌道整備法改正案が了承されたという内容のものであった。これまで「国は黒字企業であるJR東日本へは公的支援は出来ません」とされていたが、それを改めるのが今回の改正案である。次の臨時国会で正式に可決、成立するだろうと見込まれているようだ。



 やっときたか・・・・。6年も待ちました。




 
 忘れもしない2年前の6月、「今の法律では、気仙沼線に国費は出せません!!」と言われたあの日。その憤りは今でも、BRTを見る度に、乗る度に思い出してしまいます。「一生このままなのか・・・」と、失望感しか持てなかった残念な日々。



 それが・・・、ようやく変わる!!


 正式に改正案が成立しましたら、ブログにこの内容に関する詳細を掲載したいと思います。次回の更新をお待ち下さい。

 ですが先行して言えるのは、やっと気仙沼線の鉄路復旧に向けた議論がスタート出来る所にきたと言う事です!!

 「気仙沼線はさ、もうBRTになっちゃったんでしょ?今更、そんな法律改正されても無駄だよ」
と言う人がいます。

 ・・・本当にそうなんでしょうか?


 前回のブログで書きましたが、気仙沼市はJRに対し「鉄路復旧の存置をする事」を要望し、JRもそれを否定しませんでした。

 そもそも一番最初にBRTで仮復旧をした際に、JRと自治体の約束で「安全の確保された鉄路復旧を目指す」事も紙に明記されていました。安全の担保費用が国から一切出ない事から、今に至った訳です。

 何より心強いのは、JRが鉄路としての廃止届を出していない事です。

 JRは費用問題さえ解決すれば、必ず鉄路復旧を行ってくれると私は確信しています。 だからこそ、今、大船渡線も含んだ同線の未来を考える必要がある。

国費を入れるという事は、路線に対してそれなりの責任を持つと言う事です。

ただ何となくBRTより鉄道の方がいいという考えでは、「んじゃ、BRTでいいじゃん!!」と突っ込まれてしまうでしょう。
鉄路でなければならない理由を明確に示した上で、その費用効果にどれだけ答えられるのかを考える時だと思います。

それがこの先にある、費用負担問題の解決に繋がると考える所存です。答えられるのならば自ずと費用を出し合って鉄路復旧しますし、答えられないならばずっとBRTのままなのでしょう。

 ・・・気仙沼線の明るい未来を描きながら、次の情報を待ち続けたいと思います。

筆者
 
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